コロガシ

田植えが終わると田んぼの草退治が始まる。田植えから1週間して、稲が根付いた頃に一回目の草取りをする。と言ってもまだ草は見えない状況で、草の芽が出るかでないかの時期に早めに対策するのが良いらしい。

さあやろうと思って早朝に田んぼへ行くと、水がほとんどない。。

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水口の水量を全開にしてひとまず家に帰り、午後から再開。水が溜まった部分から、コロガシという道具を使って土をかき混ぜて草を取る。かき混ぜることで草は浮いてくる。

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押して引いてを繰り返しながら、前へ進んでいく。足はズブズブと沈んでいくが、それほどでない場所もある。一列の端まで行ったら、隣の列に移って戻ってくる。この日は4時間ほど頑張って、4aの約半分まで。次の日は水が満タンに増えていたので少し楽に、やはり半日で残り半分を完了。

これで終わりではなく、横方向にも同じようにコロガシをやる。2日後に再挑戦。朝から水は満タンで気持ちが良い。

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今日も半分/半日で終わりかなと思いながら始めたが、途中、色々な人がやってきて少しずつ話をしながらコロガシていると、結局午後も続いて、一日で全部コロガシてしまった。

夕方、日も傾いてきたところで↓。午後から結構風が強かったので、稲穂があちこちに流れている。

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結局、ほとんど草は見かけなかったが、コロガシていると底土の中から泡がぶくぶくと上がってくる。田植え前に草や稲わらをすき込んであるので、それが醗酵する際に出たガスらしい。コロガシの意味は、草取りの他にガスを抜いて酸素を供給し生長促進すること、代かきと同様に下方向への水の浸透を押さえて水持ちを良くすることもあるとのこと。戦前からある伝統的な方法だけに、昔からの知恵が詰まっている。

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