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みかんが徐々に色づいてきた -10/16-

塚原の畑を借りたら20本ほど植えられていたみかん。

初めてなので世話の仕方がさっぱりわからなかったが、図書館で本を借りて読んだり、古屋富雄さんに聞いたりしながら世話をしてきた。といっても有機のやりかたについては情報が少ないので、早春に剪定し、春と夏に肥料をやり、あとは草刈り程度。

それでも、花が咲き多数の実をつけてくれた。有機無農薬だと病気や虫害が多くて汚れたような実が多いかと心配したが、9割方は普通にきれいなみかんが出来ている。

今月になって少しずつ黄色みを増してきた。

小さな実をたくさんつける種類の木と

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大きな実を、やや少なくつける種類の木がある

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畑に行くたびに味見をしているが、どちらも甘さが出てきた。あと1〜2週間すれば、売れるレベルになりそう。でも、こんなにたくさんのみかんをどうして売るかな・・・

気温が少し下がってきて畑の虫も減りつつあるが、今みかんの木には無数の蜘蛛の巣が張られている。9月頃まではほとんど無かったのに。害虫をつかまえてくれるのでできるだけ破らないようにしているが、歩いて通れる場所が限られて遠回りばかり。しかし、蜘蛛は畑の守り神と思ってしばらくは我慢、我慢。お世話になっています!

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お米の籾すり -10/14-

一昨日脱穀したお米を、ついに籾すり。
今日は平日なので、来れる人だけの少人数で行った。
途中で帰る人、あるいは私のように遅れてくる人など色々。

ぶんぶん丸という面白い名前の籾すり機。農の会が中古で買って何年か使っており、結構トラブルが多い。

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機械の左側から、もみを流し込む。(二人でもみ袋を抱えて入れている)すると、内部で玄米ともみ殻に分離され、玄米は右側から出てくる。もみ殻はパイプを通って、窓の向こう側に排出される。

と書くと簡単だが、一度で完全に分離できるわけではないので、一人がつきっきりで見ながら、設定を色々調節する。
この調節が結構難しくて、もみの具合によっても変わるので、慣れた人でないと出来ない。

今年は脱穀機(ハーベスター)の調子がイマイチだったためか、稲の茎などの夾雑物が多く、途中で何度か詰まってしまった。

それでも朝8時から16時までですべて籾すりが終わり、やっと玄米が手に入った。今年の収穫は昨年の8割弱。日照不足がひどかったことを考えると、うまく行った方だろう。
お手伝いで田植えや稲刈りだけ参加した方には、このあと精米してからお礼として試食して貰う。

ちなみに、窓から排出されたもみ殻は、各田んぼグループの籾すりで、すでに山のようになっている。

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もみ殻はこのあと蒸し焼きにして、もみ殻くん炭を作る。畑にまくと畑の状態が良くなるので、これもみんなで分ける。
と言うか取り合いになる・・

お米の脱穀 -10/12-

先週末に稲刈りし、1週間ほどはざ掛けして天日干し乾燥した稲の、脱穀作業を行った。

雲一つ無い晴天の中、ハーベスターという機械に一束ずつ稲を入れていく。轟音を立てて回る機械から、もみと稲藁が分離されて出てくる。と同時に、細かい埃がもうもうと立ち登る。

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みんなマスクを付け、轟音で聞こえないから黙々と作業する。

自然と分担も決まってきた。
はざから稲束を外す人、稲束を広げて機械に入れる人、出てきた稲藁を点検し、脱穀されていない稲を集めて機械に戻す人、袋に溜まったお米を運ぶ人、稲藁を畦に片付ける人、そして脱穀し終わったはざの竹を片付ける人。

10時休憩、お昼休みをはさんで、2台のハーベスター11人で約3反を脱穀し終わった。朝8時から始め、機械の片付けを終わったのは17時半。一日がかりのハードな作業だった。

一杯になった数十の米袋は小屋に運び、あとは籾すりをすれば玄米が出来上がる。今年の収量はどうだろう。。日照不足で去年よりは低いと思うが、1〜2割減くらいで収まればいいが。

田んぼの方は、秋起こし(耕耘)して緑肥作物の種をまき、来春の田植えに向けて土作りをする。

さつま芋掘り会2015(第三回)

第二回に引き続き、午後の部その2で第三回です。

昨年は腰を痛めておられたそうですが、2年ぶり2回目の参加です。

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かなり快復されたようで、楽しく掘って戴けました。
高齢のお母様がさつまいも大好きだそうで、甘〜い2品種は良いお土産になることと思います。
お母様と私の母とは2才違いのようで、私も母にお芋を送らなくてはと、反省しました。

さつま芋掘り会2015(第一回)

今年も、無事さつま芋掘りのイベントが始まりました。

トップバッターは、いずれも小さなお子さん連れの2家族。

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お父さんお母さんと、大きいお姉ちゃんで頑張って掘りました。

今年は、紅はるかよりも安納芋の出来がよく、収量的には1.5倍かそれ以上という感触です。(下の写真;安納芋)

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日照不足でどうなるかと心配しましたが、さい先良い出だしと成りました。

稲刈りが終わって -10/8-

今年のお米は日照不足の影響で収量は去年より少なそうだが、とにかく無事稲刈りの時を迎えた。

10月3日、4日、5日と3日間かけて、11枚の棚田合計3反の稲刈りを行った。周囲に沿って手で刈り取った後、バインダーという小型機械で刈り取っていく。

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ところどころ稲が倒れているので、その部分は手で刈り取る。
人数はお手伝いの人も含めて十分。

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刈った稲をはざ掛けして約1週間干すが、今日木曜ですでに米の含水率が15%を切ったとのこと、晴天に恵まれて順調に乾燥している。

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あとは今週末に脱穀、来週末に籾すりをして、メンバーで玄米を分ける。いよいよ新米が食べられる。楽しみ!

有機農業視察研修 -10/7-

今年の初めに新しい畑も借りて新規就農し、ある程度慣れてきたところで技術や経営を見直したいと思い、小田原有機の里づくり協議会主催の視察研修に参加した。

行き先は、藤沢市の相原農場と、大和市のなないろ畑。
貸し切りバスで朝8時集合、18時半解散。28名が参加した。

相原農場は1980年から有機農業をしているベテラン農家で、研修生も多く受け入れるなど有名な農家。技術的に大変参考になった。基本の一つは、植木の剪定くずと豆腐屋から出るおからを積み上げて大量に完熟堆肥を作って使うこと(写真が堆肥場で、左へ行くほど発酵が進んだもの)

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もう一つは、作付は一度に全面に行わず、必ず草地を残すことで天敵昆虫の居場所を作ること。畝の間に草や緑肥を育て、そこで土作りをしている。

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話としては、有機農業の本などにも良く出てくる事だが、露地でネットも使っていない小松菜がほとんど虫に食われていないのを見ると、基本の重要性が強く印象に残った。
考え方としては差はないので、堆肥についてはしっかり完熟させることや、畝の間に必ず草地を残すことなど、はっきり意識して行い、野菜の質の向上を目指したい。

 

二件目のなないろ畑は経営のやり方が珍しく、消費者が野菜の栽培や出荷(仕分け)作業などに共同で参加しており、コミュニティを作ってやっている。また、消費者が株式も持っている。共同の自給体制と言えるかも知れない。

あしがら農の会も、田んぼの会、大豆の会などのグループで栽培して作物は分配するという形で活動しており、なないろ畑に類似している。

このような共同参加形式は、全員にメリットおよび公平感がないとうまく行かないと思う。

例えばねもり農園に消費者の一部の人が時々援農に来てくれるという事を想定した場合、作業の効率化により規模拡大出来たり、野菜の質の向上が出来ると言う形で消費者にもメリットが出ると思うが、作業に参加した人とそうでない人との公平感をどのようにして保つかは難しい。ゆるい形でボランティアとして受け入れるならいいかも知れないが、これは中長期の課題として色々な人にも意見を聞きながら考えたい。

技術面でのなないろ畑の特徴は、基本的にネットトンネルで虫の害を防ぐこと。トンネルの間に空き地を作り、そこで小麦を栽培して土作りをすると言う点。肥料として米ぬかも使うなど、相原農場とはかなり違う点もある。共通するのは、畝間を利用して土作りをする点。畑全面に緑肥を栽培するよりも、この方が天敵昆虫や微生物を増やす点で優れているのかと思った。

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今日の視察は、諸先輩農家の話を直接聞き、畑を見ることが出来て大変有意義な一日だった。

新しい過疎化対策? -10/3-

今日の出荷作業のあと、ちょっと塚原の畑を見回っていたところ、ユートピア農園の古屋富雄さんが現れた。

畑を見回して、「この畑の中だとxxxが一番儲かるぞ」などと意外なことを教えて貰った。経営的にどういう方向に膨らませて行こうかと考えていたところなので、貴重な助言をもらった。

今日のメインの話は、春頃から聞いていた富雄さん作詞作曲の歌のCDを作る話が進み、いよいよ今月発売になるとのこと。

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地方の過疎化が今後ますます進むと予想され、農業、食糧自給、農地保全、環境保全などに大きな問題として立ちはだかっているが、この問題は地方に住む農業者などだけではとても解決できるものではない。都市生活を体験した人、異業種の知識や技術を持つ人、意欲を持つ若者など、多様な人が田舎に関心を持って行動しなければ解決できない。

そのような視点から、多くの人に「過疎」という現実に関心を持って貰う手段として音楽を使おう、というのが富雄さんのアイデア。

Amazonで検索してみると、10月14日発売で載っていた。東郷昌和さん、平野融さんなど実力派の歌・演奏となっている。このような人脈につながっていけるところが、もう一つ富雄さんの凄いところ。

多様な人にまず関心を持って貰おうという一石の投じ方は大変良いのではないかと思う。

瑠璃色の・・ -9/29-

今日の午前中、塚原の畑で収穫作業をしていたところ、通り過ぎようとした赤紫蘇に、きらっと光る瑠璃色の虫が見えた。

何だろう、赤紫蘇の花を飛び回って、ミツバチの動きとよく似ている。でも色がとてもきれいでやや大型。カワセミを初めて見たときの衝撃に近い。

スマホしか持っていなかったが、とにかく夢中で写真を撮りまくった。
動きが速いし、望遠レンズなど無いので、ピンぼけや小さくしか写っていない写真ばかり。

飛んでいるところ(右端)

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蜜を吸っている所(すぐに飛び立って違う花に移る)

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写真を撮りながら、頭の中には突然例の歌が浮かんできた。
夜明け〜の来ない夜はないさ〜 (https://www.youtube.com/watch?v=uR6IYdUbx0k

 

家に帰って調べてみると、オオセイボウ(大青蜂)という蜂らしい。http://www17.plala.or.jp/inudoshi/page207.html

こんなきれいな虫を見るとレンズ交換が出来るカメラが欲しいけど、黒字化が遠のくだけだから・・無理ですね(^^)