「畑仕事」カテゴリーアーカイブ

零下の日々

この頃最低気温がマイナスの日が続いている。

畑には毎朝霜柱が立ち、午後になっても土が湿った様な状態。

小さな苗の状態で冬を越すエンドウ豆やそら豆は、霜柱で浮き上がらないように気をつける必要がある。

毎年、色々なやり方(不織布をべた掛けしたり、ビニールマルチを使ったり)をしているが、今年はお家を作ってあげた。

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地際の小さな緑色がエンドウ豆(グリーンピース)で、まず庭木の剪定くずを敷いて保温し、さらに近くの川で刈ってきた笹を立ててお家を作った。

効果は有るようで、この場所には以後霜柱は立っていない。

 

立って横から見ると、下の写真のように笹を植えたかの様で、ずっと奥にたどった所にも同じように笹が立っていて、そこはスナックエンドウのお家。

間の部分にはそら豆が小さな芽を出している。

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春になるとエンドウたちは蔓を伸ばして笹を上っていき、5月の下旬には人間の身長くらいまで大きくなって実をつける。

豆ご飯や豆のスープ・・・・早く春が来ないかな。。

 

九条太ネギは12月に強風が何度か吹いて葉が折れ、それがだんだん黄色くなって枯れて来ている。

その代わりに新しく濃い緑色の真っ直ぐな葉が伸びてきており、未だ小さめだが冬の九条ネギの一番おいしい時期がやって来た。

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3月になるとねぎ坊主ができて硬くなるので、それまでが「旬」となる。

今でもぶんげつを続けているので、採っても採っても数が減らないありがた〜いお野菜。

2015年

2013年1月末で会社を退職してから約2年が経った。

振り返ると2013年は「別れの年」だった。 会社の多くの知り合い、89才の父親、さらに15年いたペットの犬ともお別れをした。

翌2014年は是非「出会いの年」にしたいと願い、ある程度はその通りになった。

あしがら農の会の仲間に入れて戴いて田んぼや大豆の会の人達と知り合うことができ、また、地元の自治会活動を通じて地域の人達とも知り合えた。新たに畑を訪ねてくれた人も多数いた。これらの人々のおかげで、活動範囲を少し広げることもできた。

 

2015年はどんな年になるのだろう。。

畑の前にある路傍の石たち。これまで気にもせず前を通り過ぎていたので、これが道祖神だとは知らなかった。

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村を、悪霊の侵入から守ってくれる神々。もう数百年も人々を見守っているのだろうか。誰かが蕎麦らしき物を葉に載せてお供えしてある。

 

気が付かなかっただけで、里には多くの自然の神々が昔から存在している。人は、古くから自然の中でこれらの神々と共に暮らしてきた。

現代は、人工物があふれ、人工の環境の中で暮らし、人工の貨幣経済に支配されているため、自然の神々の声が聞こえなくなってしまった。

願わくば今年は、ローカルな里の中で、自然の神々とともに作物を作り、里の人々に食べて戴く、そのような本来の有機農業の形を少しずつ広げていきたい。

玉ねぎの植え付け -12/17-

種まきして育てた苗も大きくなり、空き時間を見て定植を始めた。

苗は、プラカゴで育てた物(手前、晩生)と200穴セルトレーで育てた物(奥、早生、中生、晩生、赤)がある。

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育ち具合はセルトレーの方が格段によい。

たぶんアレが・・ということでプラカゴを移動してみると・・

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やっぱりモグラがカゴの下を走り回って、空洞だらけ。。

カゴの中には数cmの厚さの土が入れてあるが、やはり養分や水分の供給が不安定になるのか。

セルトレーの下も同様になる懸念があったので、トレーの下数cmに金網を埋めておいたため、こちらは無事だった。金網の下は多分同じだろう。。

(種まき時のブログ:http://nemorinouen.sitemix.jp/blog/?p=1288

 

苗の出来ぐらいは色々だが、時期も来ているので順次植え付けを。

セルトレー1枚に2時間程度かかる。結局5日にわたって植え付け。やっと今日完了した。

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左側は昨シーズン使ったビニールマルチを再利用して、早生、赤、中生、晩生の一部の計約900本を定植。右側は新しいマルチで約450本を定植。

合計1350本のうち、もし8割育ってくれれば1000本。マルチを張ると寒い時期にまたモグラが来るので、6割がいいところかも知れないが、これであとは時々追肥をしながら春を待つ。

 

最近最低気温がマイナスになる日もあり、週に1〜2日は強風が吹き荒れる。この時期に葉物の管理をどうすればよいのかなかなか難しい。

一時不織布をべた掛けしていた小松菜とべか菜。強風で不織布がバタバタするため、小松菜は接触で葉が傷んでしまった。べか菜は寒さのせいか葉が黄色い。

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先週の強風のあと不織布を外して露地に戻してみた。小松菜はまん中から新しい葉が伸び始めているため、きれいな姿に回復するかも知れない。べか菜はどうすればよいのか。 周りの草は取らずに、少し追肥して様子をみてみよう。。

そら豆と玉ねぎ -11/22-

ちょっと遅れたが、春の人気者、そら豆、実エンドウ、スナックエンドウと玉ねぎの準備。

まずはお豆さんの準備に、キャベツなど葉物を作っていたあとを赤い彗星号で耕耘。

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多量の敷き草があったので、それを一旦左側に寄せておいた。そら豆やエンドウの芽が出たら、周りに被せて霜柱よけに使うつもり。

実エンドウとスナックエンドウは、このあと一番奥と手前に直播きした。中央部分はそら豆の予定で、芽出し中だがまだ出てこない(; ;)

青いのが早生の陵西一寸、緑のが中生の河内一寸そら豆。気温が下がってきたので、あと一週間以上かかりそう。

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続いて、玉ねぎの予定地。春にじゃが芋を作ったところで、皆さんがお芋掘りをしたあと。

積んでいた枯れ草堆肥や勝手に生えたじゃが芋を片付けて、赤い彗星の出番。

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去年使ったビニールマルチを再利用する予定で、そこに約1000本。苗が多分余るので。余った分は露地植えで行きましょう。

もう冬支度 -11/19-

まだ最低気温は5℃程度だが、畑の一部ではすでに霜がおりて、じゃが芋が枯れたり、葉物の葉が傷んだりし始めた。

出来るところだけでも対策をと、育ちかけのほうれん草にはちょっと早いけどビニールトンネルがけ。

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まだ昼間に温度が高くなりすぎるので、裾を開けたままにして焼け防止。

これで生長が促進されて、無事一人前に育ってくれるだろうか・・・

 

中程度に育った小松菜、東京べか菜、ビタミン菜なども少し霜で傷んでいるので、こちらは不織布のべた掛けで対応。

写真は奥の方から途中まで掛けたところ。

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これから12月の中頃まではこの小松菜達が主力として頑張ってくれて、そのあと、上のほうれん草にバトンタッチしたいが、うまくつながってくれるかどうか。

 

冬支度を終えたあと、南足柄市塚原のグリーンヒル近くにある、ユートピア農園に行ってきた。http://to-farmlife.com/index.html

ここは、南足柄市農業委員会で先進的な新規就農促進システムを作られた、古屋富雄さんの農園。

この時期に一面ひまわりが咲いていた。平日にもかかわらず、山の中にもかかわらず、他にも観光客がチラホラ。すごいな。

直売所もあって野菜を売っている。もう少しするとトウモロコシが出るとのこと。季節のハズシ方が並ではない。

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ちょうど古屋さんもおられて、色々お話しをすることが出来た。

行動力、アイデアの溢れる方なので、時々遊びに行って色々刺激とエネルギーを貰いたい。

葉物の様子〜第一圃場 11/12

11月になって虫の数も減り、葉物が良く育っている。1年中で最も葉物が豊富な季節。

サラダ菜、サニーレタスの撮影を忘れたが、どちらも最盛期。

更に、収穫期に入ったのは、右から京水菜、春菊、ラディッシュ、雪白体菜、タアサイ、冬菜。

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そして、同じく右から、天王寺かぶ、みやま小かぶ、チンゲンサイ。

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左の奥にはコスレタスやロロロッサも見える。

 

これらの次のタイミングを狙って育っているのは、冬菜、天王寺かぶ、雪白体菜、次郎丸ほうれん草。

そろそろ寒波がやってきそうなので、無事育ってくれるかどうかちょっと心配。

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いつも失敗する苦手なほうれん草は、さらに別の場所にも。右3列は日本ほうれん草、左の1列は次郎丸。

発芽はそこそこだったが、ここから育たないこともたびたび。。今回はくん炭をたっぷり撒いてある点が新規。

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先日種まきした緑肥のえん麦は揃って発芽した。右5列に2日遅れて左8列をまいたので、その分大きさが違う。

この子は冬の子なので、寒くなっても何の心配もいらない。2月に踏みつけて鍛える。

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こんな時期にきれいな花を咲かせているのは、リーフチコリ。サラダに少し入れると味のアクセントになる。

春の残り株が大きくなり、身長1mで花盛り。畑には珍しい花色です。放っておくと、来春はこのあたりチコリだらけかな。。

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来年の準備も -10/29-

現在の人参の様子。8月に3度に分けて種まきし、順調に育っている。11月の半ばから収穫出来そう。

この場所は冬の間に緑肥のえん麦を育て、5月に鋤き込んで8月まで分解させておいた場所。土がふかふかしている。

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去年もえん麦を栽培したあとに人参を育ててうまく行ったので、今年も同じようにしている。

 

さて、来年もこのやり方で行くとすると、そろそろえん麦の種まきを準備しないといけない。

今日は久々に赤い彗星号を出動させて、オクラの跡地を耕耘。オクラの株元には植木の剪定屑を敷いていたので、すっかり枯れたその葉も鋤き込んだ。

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毎年有機物を入れてきた畑なので、良い土の色をしている。ここにえん麦の種を蒔いて冬から春にかけて1.5mくらいに育てる。そして8月に種まき。気の長い話だ。

旬のお豆さん -10/9-

楽しみにしていた枝豆がそろそろ膨らんできた。今年は、「秘伝」、「丹波黒大豆」、「小糸在来」の3種類を少量ずつ植えている。

今日、初収穫したのは小糸1本のみ。

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実の数も良く付いている。一本で約250gとれた。根の張りもいい感じ。

左横に伸びている根には、大きな根粒が2-30個かたまって付いている。深い方の根には無い。

この中で根粒菌が空気中の窒素をアンモニア態窒素に固定している。畝を作らずに植えているので、空気に接しやすい浅い根にたくさん付くのだろうか。また、これだけの数付いていると言うことは、土中の窒素分があまり多くないということで、もっとマメ科植物を植えた方が良いかも知れない。

秘伝と丹波黒大豆はどんな具合だろうか。味くらべだけでなく、収量や根の具合も気になる。

 

ついでに、旬のまっただ中の落花生。これは「おおまさり」。ゆで落花生に適した大型の品種。

一株抜いただけで、1kg以上とれた。じゃが芋の収量と同じくらいだ。

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根っこを見ると、居るわ居るわ、根粒だらけ。

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こちらは地表近くの根だけでなく、ほぼ全ての根にびっしり付いている。これがあの大きな実を多数つけるパワーの秘密かも知れない。

落花生の場合は、20-30cmの畝を立ててそこに植えているので、畝の側面からの空気の浸透もあるのかも知れない。

大豆も最初から畝立てしてやった方が良かったのかも・・

玉ねぎ苗にモグラくん対策 -10/1-

自宅に置いた200穴プラグトレイの玉ねぎが発芽したので、そろそろ畑に移動したい。

しかし、そのまま畑に置くと、下をモグモグが走り回って枯れてしまうのが見えているので、ちょっと工夫をしてみた。

まず予定地を深さ5cm程度にクワで掘って平らに整地し、2cm目の金網を置いて上から土を埋め戻す。

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そうすると、金網で囲まれた深さ5cmほどの土の層ができる。

上を平らにする。

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ここにプラグトレーを並べ、上から少し押さえつけて土としっかり密着させる。

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これで玉ねぎの根は守られた土の空間に広がっていくことが出来る。モグモグが金網の下を走り回っても、玉ネギの根には被害が少ない。

ちなみに今年の品種は、手前から 玉光(晩生)、晩生甲高黄、泉州中高黄(中生)、愛知赤玉葱、貝塚早生(極早生)の5種類。

いずれも固定種で、雄性不稔の子孫ではないので安心。

 

手前の晩生種などは発芽したばかりで1cmあるか無いかだが、すでに根が底の穴から顔を出していた。

こんなに初期でも、地上部の背丈よりも根の長さの方が長い! 目には見えないところで頑張っている。

 

今年は、プラグトレイに次いで、もう一つのやり方でもバックアップを用意している。

上の写真では一番奥に見えているが、近づくと↓

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プラスチックのカゴを土に埋め、そこに種を直播き。カゴ全体が3cm弱の格子状になっている。種まきしたばかりなのでまだ発芽していないが、晩生の2品種を縦8列に筋まきした。

春に葉ネギでこのやり方を試したが、モグラくんはカゴの下を走っただけで中には入らず、苗作りはうまく行った。

今年はこれらの2つの方法を試してみて、来年からは良い方を選ぶ。プラグトレイは自宅に置けるので、芽が出るまでの水やりが楽。ただし、200穴数枚に種を蒔くのは結構時間と根気が必要。プラカゴは種まきは楽に短時間に出来るが、晴れが続くと、発芽までの1週間ほど毎日水をやりに行く必要がある。さて、どちらがよいか・・・

お芋かじり虫

春のじゃが芋がまだ少し畑に残っている。9月末まで掘れる晩生種の十勝こがね。

今日は晴れて気持ちが良いので、スコップでそろりそろりとお芋掘り。

50個くらい掘ったが、結構穴があいた芋が多い。

 

そうこうするうちに・・・・・

 

現行犯逮捕!

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何と、芋に穴を開けて潜り込んでいる犯人を発見。 カナブンの幼虫! ふだんは根切り虫としてお世話になっている。

食べられている芋は比較的小さな物で、何故かこれだけ発芽している。全部食べられないうちに根と地上部を伸ばそうという芋の抵抗なのか??

8月中はあまり傷もなく白くてきれいなお芋だったので、晩生といえども早めに掘った方がよいという教訓でした。