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苗作りの準備 -2016/2/8-

昨年の苗作りは、3月9日に電熱温床を設置し、3月12日にキャベツ・レタスの種まき、14日にネギ類、17日にナス類、21日にトマト類の種まきで、どれも大体適期だった。

今年は暖冬との予報なので、キャベツ・レタス・ブロッコリーなどを早めに蒔こうと思い、ひと月早く電熱温床を設置した。

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土の上にプチプチを二重に敷いて断熱し、その上に90cmx180cmの電熱ヒーター、さらに防水のため農業用ビニールを敷いた。

上は厚手のビニールで覆い、更に4月の強い日射しを弱めるために寒冷紗をかけられるようにした。

これで早めに葉物類を育てて定植し、そのあと3月下旬からナスやトマトなどの夏野菜の苗を育てる予定。お客さんも増えつつあるので、苗床も2回転くらいさせて、需要に間に合わせたい。

作業時間集計2015年 −2016/2/5-

畑関係でどのくらい時間をかけているか調べようと考えて、昨年から毎日表計算ソフトに簡単な記録を残してきた。

昨年は1月に1反(1000㎡)の耕作放棄地を借りて、2ヶ月ほどかけて枯れ木や枯れ草を焼いて畑に復活させたり、そこに物置小屋を立てたりと、臨時の仕事も多かった。

集計した年間の作業日数は313日、作業時間は1390時間だった。
月平均26日仕事をしたことになる。おおよそ週休1日くらい。
作業した日の平均作業時間は4.4時間。感触より短い。

配達に回る時間は入れていないが、入れると約120時間増える。
合計では約1500時間。

月別の作業時間を集計してみた。緑が作業時間、黄が作業日数。

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畑も田んぼも忙しい5月がやはりピークで、自分で仮の上限としている150時間を越えた。10月は稲刈りなどで多いが、意外に12月が2位だった。今年から始めたみかんの収穫が一因になっている。

更に、作物別の作業時間と、主な作業について分類してみた。

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ダントツに多いのは出荷作業(収穫、水洗、包装)413時間と宅配120時間で、合計533時間は年間1500時間の約1/3を占めた。

耕作放棄地を復活させるための枯れ木処理などに64時間、物置作りに42時間で合計約100時間。

作物別では、米(グループ田んぼ)が最大で104時間。
みかんとじゃが芋が45時間、葉物と玉ねぎが30時間台、さつま芋、里芋、トマトが20時間台と続く。

作業日数は既に上限、作業時間は大幅には増やせないところまで来ているので、2016年の時間配分をどうするか考えないといけない。

枯れ木処理と物置作りは今年は無いので、100時間は浮いてくる。
出荷宅配作業はお客さんが増えた分やや時間も増えるが、2割増し程度なので100時間増か。これでほぼ帳消し。。。

作物別では米の負荷が大きい。半分程度に減らせれば大きいが、グループ田んぼなので難しい。他の人次第。。

他の作物については、時間を削るというよりも、必要量を適期に種まきし、確実に収穫・出荷まで持って行くことだろう。ただ、播種時期・量の調節だけとってみても結構難しい。需要から見てこのくらいかなと思って種を蒔いても、気象の影響で育ちすぎたり失敗したり、また虫に食われて駄目になったり。まあ、ここは永遠の課題と思って、計画を練り一生懸命やるしかない。

 

この集計をやってみて:
有機農業では、消費者グループが農家に集まって出荷作業を自分たちでやるという方式が一部でとられている。日本では「提携」海外ではCSAなどと呼ばれている。
出荷作業に1/3の時間をとられていることを思うと、この提携の効果が素晴らしく大きいのは良くわかる。500時間あれば、生産量を何倍かに拡大できるだろう。
やれるならやってみたいが・・

ごぼう掘り -2016/1/31-

午前中あしがら農の会の仕事を手伝った後、午後は今週の出荷準備でごぼう掘り。1本掘るのに10分程度かかってしまうので、当日に掘っていては間に合わない。あらかじめ掘って、まとめて埋め戻しておく。

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左側のは比較的まともな物。右側はちょっと難ありのB級品。
三股、四股は当たり前、十股くらいの物まである。
2時間ほどかかったが、これでしばらくはOK。

ごぼうを掘っている間に気付いたが、横にある白ネギに、ナントこんなものが。。

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ネギ坊主が出来ると硬くなってもう食べられない。
例年は3月になってからだと思うのに、もう出来始めた。

ひと月ぐらい早く春に向かっているのだろうか?
冬野菜が早く終わってしまうなら、春野菜を早く種まきしないといけない。でも、気温はまだ低い。どうすればいいのだろう。。
とりあえず見なかったことにしておくか??

みかん枯れ木の焼却 -2016/1/27-

この1年間に枯れたみかんが6本有ったが、これまでに4本を切って燃やした。今日はいよいよ最後の2本。

物置前、最後の一本の朝の姿

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のこぎりである程度細かく切って

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3時間ほどで2本ともきれいに燃えて無くなった

残ったのは切り株だけ

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こんなのが畑のあちこちにあるので、ちょっと一休みする時の腰掛けに(^^)

みかんは元気なのが15本になった。これ以上は枯れないように一生懸命お世話しなくては。。。

トンネルで種まき(2) -2016/1/20-

2,3日間暴風のような強い風が吹いて、先週種まきしたビニールトンネルが飛ばされないかひやひやしたが、何とか無事だった。

一雨降ったこともあり、今日は葉物の種まき第二弾。

先週のトンネルの続きをまずクワで整地。朝9時の時点ではここは日陰で、表面が凍ってガチガチ。終わる頃(10時)になってやっとほぼ全体に日があたった。冬場の栽培には厳しい場所かな・・

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赤いヒモの右側に東京べか菜をばら蒔き、左側にはベビーリーフ類をばら蒔き。長さは約8m。
73cm巾で1m毎に支柱をセットしてビニールトンネルを掛けた。

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ビニールの裾は埋めたので昼間は地温が上がると思うが、朝の最低気温はマイナスの日が多いので、さていつ芽を出してくれるだろう。2週間で出ればいい方かな。
さらに、この時期にべか菜の種まきをしたことはないので、塔立ちせずに収穫までたどり着けるか、かなり不安ではある。
案ずるより産むが易し であればいいが。

この畑は特に西風が強いので、このあとハウスバンドでビニールの上から補強しておいた。

道の整備(2)と枯れ木の焼却 -2016/1/15-

一昨日の作業で歩道と畑の際の土はほぼきれいになったが、車道と歩道の間にも土が溜まっている。ここにも夏場は大きな草が生えていた。

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この際、これも取っておかないと、次いつやれるかわからない。深さは15cmほどもあってかなりの量だが、掘ってはバケツに入れて畑に持って上がる。2~30回運んだだろうか。

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これで夏場も草が生えず、通行の邪魔にはならない。
散歩中の人が2人ほど、きれいになりましたねと喜んでくれた。
しかし、作業を始めてすぐに、前のテニスクラブの従業員がやってきて、そこにも何か植えてるんですかと聞かれた。そうか、その手もあったか。土を取るのではなく野菜を作っても良かった!柔軟な発想が必要だと痛感。

一昨日と合わせて所要時間は丸一日ほどだったが、一年前までの耕作放棄地の面影は、これで畑の周りからすっかりなくなった。

午後は、玉ねぎの枯れた部分の補植をしながら、みかんの枯れ木の焼却作業。6本枯れ木があって、1月8日に2本切って焼却。

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今日も2本を焼いた。

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炎をじっと見ていてふと浮かんだのが、「色即是空 空即是色」という般若心経の一節。

なぜこんな言葉が浮かんだのかわからないが、炎というのは不思議なもの。物として存在するのではなく、そこに有るのか無いのか定まらない。
しかしその力は偉大で、色を空に変換する変換器とも思える。
枯れ木という「色」が、炎によって形を持たないエネルギーとなって解き放たれていく。

畑の横の整備ほか -2016/1/13-

冬の寒い時期は、作物とは直接関係無い仕事をするチャンスでもある。

今日は、塚原の畑の下の、道路際の土の除去作業をした。
歩道の際に、土が数センチから10センチほど溜まって草が生えている。夏には草が大きく育ってしまう。両隣の畑の前は土が除去されてきれいだが、ここだけは長年休耕地だったためにこんな状態。ずっと気にはなっていたが、暑い時期や忙しい時期には除去作業が出来ず、やっと着手できた。

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スコップで土をすくっては、2〜3m上の畑に放り上げる作業を繰り返す。また、垂れ下がっている蔓草の下部を鎌で切り取る。道路に沿って約35mほど有るうち、30mほど片付いたところで時間切れとなった。

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ちょっとしたことだが、歩道がかなり広くなったような気がするのでやって良かった。これで夏場も大きな草は生えないだろう。
残り少しと仕上げ作業はまた明後日に。

あと、朝まだ寒い時間に2時間ほどかけて切り干し大根を作った。
残り物の「紅あま」を抜く。大小合わせて8本。三つ叉のものも。
捨てるのはもったいないので、加工品にしてみる。

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良く洗ったあと、大根突きで突いて太めの切り干しを作る。
今日から約5日間の天日乾燥が始まった。今季これで3回目。

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種まき事初め -2016/1/11-

葉物がもう無くなりそう、すでに手遅れか・・
とは言え、一応悪あがきしてみるしかない。

冬のトンネル栽培はいつも家から近い小台東の畑でやるが、適当な空き場所がないので小台西の畑でやることにした。
秋じゃがを収穫した跡地で、来年6月にさつま芋を植えるまで空いている。

久々に赤い彗星を出動させ、何度も往復して耕耘。掘り残しのじゃが芋が4個出てきたのはいいが、冬眠中のカエルさんを一匹掘り出してしまった。いやあ気の毒。だるそうにゆるゆる動いていたので、また自力でもぐってくれるだろうか。

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右よりのやや短い部分16mx1mに、発酵鶏糞を7kgまいてクワでかき混ぜて整地。

まずは半分の8m長にほうれん草と小松菜を各1列種まきして、ビニールトンネルを被せた。この時期にまくほうれん草は、春蒔き用がいいのか、秋まき用がいいのか良くわからない。試しに半々にしてみた。

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この続きに8mのトンネルをもう一本作ろうと思うが、1〜2週間ずらして時間差攻撃してみる。今月から配達先も増えるので、忘れず次々と手を討たないと。。

仕事始め -2016/1/7-

今年もお正月はお墓参りなどして関西でぐうたらして過ごし、今日から仕事に復帰。少しは動かないと体がなまってしまう。

午前中は地元の自治会のお手伝いで、どんど焼きのたきぎ集め。トラ吉も早速活躍してくれた。

体が温まったところで、午後からは畑の仕事始め。
少しだが、じゃが芋(レッドムーン)の残りを掘り上げた。

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3月初めには春じゃがの植え付け時期になるので、このお芋のほとんどは種芋になってしまう。今年の芋掘りは来客がさらに増えそうなので、植える量をまた増やしましょう。

昨年は酷暑や豪雨など異常な気象で収量が減ったり、逆に秋の高温で大きくなりすぎたり、想定通りに育たないことも多かった。今年も異常な気象が続くのだろうか?種まきや植え付けの時期をどう変えていけばよいのか、なかなか読めない。2,3回に分散して植えるなど、手間を掛けてリスクを低減するしか無いのかも知れない。

自宅用に本年最後の収穫 -12/30-

昨日で今年最後の宅配も終えて、今日は自宅の年越し用の収穫。

紅白のお目出たい取り合わせに白大根と金時人参を採りに行き、ついでにごぼうも掘った。塚原の畑は作土が深いので、どれも長く良く育った。金時人参がこんなに長くなるとは、この畑を使うまで知らなかった。

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ついでに暮れの畑の様子を。
寒くなって野菜の種類も減ってきたが、寒さに強くてびっくりなのがリーフチコリ(ラディッキオ)のPalla Rossa 3。葉の赤みが増して中心が巻始めた。わずかに苦みがあるが、サラダにすると美味しい。

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土が良いためか、今年は大根の育ちと持ちがいい。

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中央のごぼうは、四分の一程度を掘ったが、掘るのが大変でなかなか進まない。両側の白ネギは、伸びては土寄せを3回繰り返して、まだ伸びている。

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初めて作った菜花は、まだ小さいのに花が咲いてしまった。
冬から春にかけてと思っていたのに、あてが外れた。

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ナスとトマトを作った畝にそのまま緑肥のえん麦を蒔いたが、10cm程度に育ってきた。来春4月末に刈り取るとして、さて、何が植えられるか。タイミングが微妙。小さくても早めに刈った方がいいかな?

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今夜は生産者の忘年会。今年の作業はこれで終了。

野菜を買って戴いたお客様、畑に来て戴いた多くの皆さん、あしがら農の会の仲間の皆さん、多くの方々に力を貰って今年も頑張ることが出来ました。有り難うございました<m(__)m>
また来年もよろしくお願いします。

ちなみに、今年一年間の作業日数は313日、総作業時間は1390時間。一日平均4.4時間でした。もっとやれると考えるべきか、もうこれぐらいに抑えて効率アップを計るべきか。お正月休みにでもゆっくり考えましょう。