ねもり のすべての投稿

田んぼの準備

小田原城の桜も今が満開。

あしがら農の会に参加して、いよいよ田んぼの仕事が始まる。農の会では何カ所もの田んぼがあって休耕田を借りて耕作しているが、欠ノ上の田んぼでは10人ちょっとで計2反ほどの棚田を耕作している。

IMG_0384.jpg

まずは種まきに使う土の準備。山土に肥料分を混ぜて醗酵させたものを篩で篩う作業から(4月4日)。

IMG_0382.jpg

200v電源で動く自動篩機を使って4人で作業。赤い部分から土を入れると下から細かい土と粗い土が分かれて出てくるので、それぞれを袋に入れていく。前日の雨で土が湿っていたので、しょっちゅう機械の蓋を開けて掃除しては再開という具合で、それなりに手間はかかったが、半日で土嚢の袋20個ほどが篩えた。

この作業場所の前には農の会の小麦畑があり、風に麦が揺れて気持ちよさそう。

IMG_0379.jpg

明けて5日朝。苗を作るための苗代の準備作業。今日の参加者は大人9人と子供2人。

まず、棚田二ヶ所の周りにスコップで溝を掘り、

IMG_0388.jpg

ハンマーナイフモアーで草刈り。

IMG_0386

最後にトラクターで耕耘(粗起こし)。

IMG_0392.jpg

半日の作業で、見違えるようにきれいになった。大勢でやっているとあまり疲れないのが不思議。

IMG_0395.jpg

とりあえず今日は苗代に必要な部分だけ綺麗にしたが、全部で10面ほどある内のまだ2面だけ。これからまだまだ作業は続く。

桜咲くころ

近所のお寺ではしだれ桜が咲いた(^^)

DSCF4465.jpg

家の庭ではクリスマスローズが咲いた(^^)

DSCF4462.jpg

畑では菜の花が咲いた(^^)

DSCF4474.jpg

ということは・・・・

小松菜も塔立ちして食べられなくなり(v_v)

DSCF4467.jpg

ネギも塔立ちして食べられなくなり(v_v)

DSCF4476.jpg

食べられる野菜が一番少ない時期=端境期(v_v)

 

この時期に旬を迎えている数少ない野菜は、

あさつき(*^^)v

DSCF4471.jpg

冬越ししたブロッコリー(*^^)v

DSCF4479.jpg

だけか・・

端境期を脱出できるのは、そら豆が実ったとき。

今は花盛りなので一ヶ月くらい後かな

DSCF4477.jpg

そう言えば、早生の玉ねぎも少しふくらんできた・・

DSCF4480.jpg

今はひたすら種をまく

小松菜、べんり菜、チンゲンサイ、小かぶ、サラダ菜、サニーレタス、葉大根・・

夏野菜の苗作り

いよいよ夏野菜の種まき、育苗の時期になった。

【トマト】品種を何にするか悩んだ末、固定種(米ペンシルベニア州のheirloom種)のROSEトマトをメインに選んだ。良いものが採れれば種取りをして代々育てたい。ただ、米国の固定種が日本の多雨気候に耐えるかどうか不安があるので、保険として半分はF1の桃太郎系の苗を買うつもり。また、例年お盆の時期で収穫が終わってしまうので、1ヶ月後にも後発の苗を育てて、秋まで採れるかどうか試す。

ミニトマト】適当な固定種が見つからず、それならF1でカラフルに楽しくやろうと考えて次の種類を選んだ。

赤:Napa Grape、オレンジ色:Sun Gold、緑色:Sungreen Garden、黒赤:Black Cherry、これらを種から育て、あと黄色のイエローピコを苗で買う予定。5色のミニトマトが揃えば楽しそう。

茄子】埼玉県在来の早生真黒(しんくろ)茄子をメインに選び、水茄子系は新潟在来の梨茄子(黒十全)を少数作る。どちらも皮が柔らかい品種。

【ピーマン】固定種の魁(さきがけ)ピーマンを選んだ。

去年はすべてF1種だったので、ある程度固定種への切り替えが進む。その分、栽培は難しいかも知れないが、冒険するなら早い方がよい。

 

種まきの前には、例年通り水を含ませて芽出しをする。写真はトマトと、ミニトマト4種。

足温マットの上で、約28℃で保温して芽出しをする。

DSCF4168.jpg

ミニトマト類と魁ピーマンは4〜5日で芽が出てきた。ROSEトマトはまだ一部しか出てこないが、出たものは長く伸びてきた。魁ピーマンも7日で芽が出てきた。今日は晴れたので、これらをセルトレイに種まきした。

IMG_0359.jpg

伸びた根がティッシュに絡まっているので、折らないようにピンセットでそっと引き出し、土に浅く埋めていく。

 

これらを、育苗用のトンネルで保温し、5月連休頃まで苗を育てる。

緑色のセルトレイがトマト類とピーマン。黒いのは先客の白ネギとニラ。

DSCF4173.jpg

トンネルの下には育苗用のヒーターが敷いてあり、28℃に設定して加温を始めた。晴れた昼間はヒーターOFFにしてビニールを開け、曇りや夜間はビニールを閉めてヒーターで加温する。毎日こまめにお世話するのは結構大変。

茄子類はまだ芽出しが終わっていないので、芽が出たらここに移す。そのあとはきゅうりと、ズッキーニと、かぼちゃと・・・

 

じゃが芋の植え付けー2014開幕

畑シーズンの開幕を告げるじゃが芋の植え付け。例年にならって、今年も3月初めに行う。

今年の品種は次の6種類。

・レッドムーン(昨年に続き。自家種)

・ドラゴンレッド(赤肉、同上)

・インカのひとみ

・十勝こがね(秋まで長持ちする品種、初めて)

・タワラマゼラン(耐病性、多収性、初めて)

・ノーザンルビー(赤肉、初めて)

主力品種はいつもと同じレッドムーン。昨年のキタアカリに代わる副主力候補として、タワラマゼランに初挑戦。赤肉品種はドラゴンレッドとノーザンルビーを味と色で比較する。人気のインカのひとみは少量作るが、収量は低く味見程度か。秋まで保存が利く品種として十勝こがねも試してみる。

畑は2月26日に前作を片付け、耕運機で耕耘し、発酵鶏糞15kgを撒いておいた。2m x 26m。N量として、約1kg/a相当。

IMG_0350.jpg

今日は助っ人が現れ、ぽかぽかの日射しの中でまずは種芋の切り分けから。必要な芋の植え付け数に合わせて、種芋を半分から1/4に切る。

IMG_0355.jpg

ひもを張って、列間72cm、株間30cmで、深さ約5cmに埋めていく。

一列が89個、3列合計で267個植え付け。

IMG_0357.jpg

平畝で植えて、芽が延びてきたら少しずつ土寄せをして最終的には高畝にする。

狭い場所で、肥料を効かせたい品種とあまり効かせたくない品種を隣接して作るので、追肥をどうするか管理が難しい。

人参の種まき

最高気温も日によって10℃を越えるようになり、近所のしだれ桜も満開になった。

DSCF4047.jpg

菜の花も咲き始め、チンゲンサイや冬菜などはすでに開花。

11月に種まきした大根もまだ生長途中だが塔立ちしてきたので、あきらめて抜き取り。

片付けて軽く耕転し、人参を種まき。種類は固定種の時なし五寸人参(サカタ)。

このところ暖かくて雨も時々降ってくれるので、種まきには丁度良い。

IMG_0352.jpg

先日、野口種苗の野口勲さんの講演を聴き、出来るだけ固定種を使うことで味と安全性を両立させようと改めて決意。

交配種(F1)しか良いものが見つけられない場合は、出来るだけ古い品種を使いたい。

最近主流になっている雄性不稔(花粉が出来ない変異種)によるF1を安全上の懸念から使いたくないが、種苗メーカーはどの品種がそれに該当するか情報公開していない。自衛のためには、新しい品種を避けて、F1でも古くからある品種を選ぶしかないか。

醤油づくり(2)

いよいよ仕込んだ「醤油麹の元」を醗酵させる重要な段階。ここは自宅で一人で行う。昨年の経験者が書いてくれた記録だけが頼り。

米袋に入れて持ち帰った麹をそのまま電気マットに乗せ、上から毛布で覆って保温。最初は米袋の上に温度計を置いて、外側の温度を測定。1時間おきに温度をチェックしながらヒーターの温度や毛布の厚さを加減する。

目標温度は30℃から40℃の間。低すぎると醗酵が進まないし、高すぎるとコウジが死んで納豆菌などが増える。

オリンピックを見ながら夜通し付き合っていたが、温度が上がり始めたのは明け方になってから。

そこでヒーターをOFFにし温度計を麹の中に差し込む。24時間経過以降は毛布も外してもっぱら放熱に努めることになった。

最初のうちはうまく温度管理が出来て、28時間後には白い菌糸が目に見えて広がり、44時間後には表面全体を菌糸が覆った。

DSCF4040.jpg

気分良く温度管理を続けていたが、45時間を越えたあたりから温度が上昇し、発熱が強くてどうやっても下がらなくなってしまった。団扇であおぎながら かき混ぜたりしても、2,3℃下がる程度。すぐに元に戻る。つきっきりで頑張るが40℃付近を維持するのがやっと。

th_醤油醗酵経過.jpg

さらに、発熱が強くなった頃から、香りにも異変が起きた。最初酸っぱい様な香りかなと思っていたが、だんだんと納豆の香りになってきた。いやー、やってしまったなー。すぐに止めるべきか迷ったが、温度さえ下げられたら回復できるかもと思い、さらに継続。でも結局十分下げることが出来ずに67時間で止めた。その間、納豆の香りがますます強くなったので、結果的には温度が暴走し始めたところで止めればよかったなと反省。

終わったところではコウジの白い菌糸の量は少なく、納豆菌が優勢になってしまったか。

DSCF4043.jpg

大豆を一粒食べてみたらやや酸っぱい味がしたので、ひょっとすると乳酸菌かも知れない。

どちらの菌にしても醗酵食品に利用されているもので、アミノ酸を生成する力はあるだろうと思い、ダメ元で塩水を5L加えてこのまま保管熟成することにした。おいしい醤油にはならないだろうけど、1年後に他の4人のお手本と比べさせて貰いたいなと思う。

今回の様なことにならないようにするには、44時間後のように菌糸が広がったところで止めるか、または薄く広げて醗酵させることで温度が上がりにくくするかが考えられる。たぶん後者の方法でじっくり醗酵させて、良く多糖やタンパク質を分解させるのがいいだろう。

醤油は味噌より難しい。容器を含め他の人が成功したやり方をよく真似てやらないと、なかなかうまく行かないことを実感した。

醤油づくり(1)

あしがら農の会の大豆の会の仲間4人に教えてもらいながら、今日は醤油麹の仕込み。

農の会で作った有機栽培の小麦と大豆、ポルトガルの天日干し塩を使ったこだわりの醤油を作る。贅沢だ。

昨日、まだ雪の残る中で大豆を洗い、大鍋で一晩水に漬けて水を吸わせ、

IMG_0347.jpg

今日は早朝から竈に火を入れて、数時間コトコト。味噌の時よりも柔らかく、潰れない程度に煮る。火の近くは暖かい。

DSCF4013.jpg

煮込んでいる間に、手前の小さな竈では小麦10kgを数回に分けて炒る。何のために炒るんだろうねーとか言いながら。

DSCF4016.jpg

炒り終わった小麦を新聞紙の上で冷まし、カリタのコーヒーミルで粗挽きする。ミルが過熱するので休み休み。時間がかかる。

DSCF4031.jpg

そのうちに大豆が煮上がったので、網ですくってカゴに入れ、

DSCF4024.jpg

布の上に広げて、内温40℃くらいまでさます。

DSCF4030.jpg

小麦粉のほうも粗挽きが終わったところで、布の上に広げて種麹55gと良く混ぜ合わせる。

写真 3.jpg

小麦と麹を混ぜ終わった頃、大豆の温度もタイミング良く40℃くらいになり、この小麦麹を大豆の上にまぶして均一に混ぜあわせる。

写真 2.jpg

これで醤油麹の仕込み作業が終了。5人で約7kgずつ米袋に入れて保温して持ち帰り、いよいよ夜も眠れぬ醗酵の始まり(らしい)。初めてなのでどうなることやら。オリンピックの寝不足がやっと終わりそうな頃で、どうせならもう2,3日早く仕込んでいたら夜も起きていたのにとの声もしきり。

雪の中の収穫

先週は2月4日(火)に初雪、2月8日(土)には大雪で、20cm以上積もった。

2月5日朝の畑の様子。ビニールトンネルにも雪が積もり、この後8日の大雪では重さで支柱が押しつぶされてしまった。

DSCF3973

雪はなかなか消えず、2月11日(火)でもまだ畑には多量の雪が残っている。

IMG_0335.jpg

人参などは埋もれてどこにあるかわからない状態。

IMG_0336.jpg

記憶を頼りにこの辺りかなと見当をつけて、まずスコップで雪をかるく除き、

IMG_0338.jpg

茎を見つけて引き抜く。

IMG_0339.jpg

手はシビれたが、幸い人参はこの寒さにも耐えてくれている。

この日の気温は昼間で5℃と手が凍えそう。

この人参を水洗いするのも大変だが、幸い我が家の井戸水は冬でも18℃、暖かい。

IMG_0342.jpg

おかげでゆっくりと洗うことが出来て、今日も収穫完了。

IMG_0344

今年は、キャベツ、白菜、ブロッコリーなどの育ちが悪く、小さいものが多い。

野菜の種類も少なくなったので、そろそろ冬眠に入ります。目覚めの目標はできれば4月、ひょっとすると5月になってしまうかも。

それまでは、種まきや育苗で態勢を立て直します。

揚げびたし

Hoeraさんから、簡単で家族に好評なお料理を教えて戴きました<m(__)m>

色々な野菜や魚、肉などで作れる揚げびたしです。この日はごぼう、人参、さつま芋の3種です。

DSCF3928.jpg

雑誌の記事を参考に作られたそうで、手持ちの野菜で簡単にできて保存性もよく家族の評判も良いとお薦めでした。味は酢豚に似たさっぱりした感じで、食感も良くいくらでも食べてしまいそうです。

注意点は、緑色の野菜は色が抜けてしまうので、盛りつけた後に添えるのがよいとのことでした。

(作り方)

1.甘酢を作る:酢150cc、砂糖大さじ2、醤油大さじ1/2、粉末和風だし大さじ1/2、塩小さじ1/4、赤唐辛子1本、水100cc。

2.ごぼう、里芋、人参、さつま芋、山芋などの野菜や椎茸、舞茸などのキノコを一口サイズに切り、高温の油で素揚げする。鮭などの魚や豚肉を入れる時は、片栗粉をまぶしてから素揚げする。

3.素揚げしたものを甘酢に漬ける。

味噌の仕込み

25日と26日の2日間で、あしがら農の会の味噌の仕込み作業に参加。幸いほぼ好天に恵まれた。

25日の主な作業は、原料の大豆の洗浄。

10人程度が参加して、大豆の会で育てた有機栽培の大豆「小糸在来」約100kgを洗浄。土埃、小石、などの汚れを取り、良くかき混ぜて泡(サポニンによる)も除去した。

IMG_0314-2.jpg

洗った大豆を大鍋に入れ、水を3倍程度入れる。これで一晩放置して大豆を膨潤させた。

IMG_0316.jpg

翌26日早朝5時から、3名が早出して竈に火を入れ、時間のかかる煮作業を開始して下さった。

9時からは全員が集まり、交代で釜の中を攪拌しながら12時頃まで煮詰めた。

IMG_0319.jpg

大豆を良く洗っておいたためか噴きこぼれもなく、順調に煮上がった。

煮上がるのを待つ間に持ち寄った手作り料理をご馳走になり昼食。その間に、各人が昨年仕込んだ味噌を持ち寄って試食をしたが、それぞれ不思議と味が違った。塩加減や、保存温度の影響もあるようで、また、2013年と2012年ものを両方持ってきた人のものを食べ比べると、やはり2年ものの方が味が深い感じがした。

IMG_0321.jpg

 

大豆が煮上がったら、各自約7kgを厚手のビニール袋に入れ、やけどをしない様厚手の靴下をはいて豆を潰していく。激しく踏むと袋が破けるので、慎重に少しずつ踏みつぶす。写真はベテランのS名人が踏んでいる様子。

IMG_0326.jpg

かなり根気のいる作業だったが、約30分かけて終了。多量に仕込もうとすると、この段階が時間的・体力的にネックになる。

踏みつぶした後もまだ熱いので40℃程度になるまで待ち、塩切り麹を少しずつ加えて均一に混ぜる。塩切り麹は、先日仕込んだ米麹3kgに塩を加えたもの。今回は減塩で仕込みたかったので、200g強を加えた。米麹の出来具合が大丈夫かどうか先達に聞いたところ、緑色に見えるのが麹の花で、これが出来始めた頃に醗酵を止めるのが良いとの事だったので安心した。

IMG_0329.jpg

良く混ざったら団子にして、容器の中に投げつける様に入れ、1段毎に塩をひく。こうすることで空気が入らない様に詰め込むことが出来る。

IMG_0332.jpg

全部入れ終わったら更に良くおさえて空気を抜き、塩で上を覆う。

写真は周りの人が作業するところを撮ったが、自分が始めた後は手が大豆でどろどろになり、撮影どころではなかった・・・

最後に、空気が入らない様にビニールを閉じて輪ゴムで止め仕込み完了。これを家に持ち帰って来冬まで保存。

11月頃から食べられるとのこと。使った原材料は、大豆3kg、米3kg、種麹10g、塩800gでした。