緑肥の鋤き込みとキュウリの定植

昨年11月に種まきした緑肥のえん麦アムリIIが大きくなり、穂が出そうになっている。そろそろ刈り取らないと硬くなるなと思っていたら、昨日、近所の80代の農家の知人が通りがかり、「えん麦早く刈り取らないと腐らなくなっちまうだよ〜」と言われてしまった。さすがお見通し・・ 「60年もやってるから何でも知ってるだ」、確かに・・格が違う。

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場所によって育ち具合がまちまちで、高さ1.2m位のところから1.8m位のところまである。奥の背の高いところは去年ミニトマトを育てたところ。手前の背の低いところは大玉トマト。施肥量は同じつもりだが、残った量が違ったのか。

 

細かく裁断するために、刈払い機で上の方から10cm位ずつ切り取っていく。茎がしっかり太いので、すごい量の残渣が出来た。畑の上に分厚く積もっている。これだけの有機物を入れたら土が良くなるだろうな。。(奥の方に少し残したのは、秋まきの種取り用)

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これをミニ耕耘機で鋤き込み始めたが、茎の量が多いので単に表面の茎をかき混ぜるばかり。また、大きな根っこが土の中に残っているので、深く入れようとすると耕耘機が暴れ馬のように飛び跳ねてしまう。

結局、同じ場所を何度も繰り返し通ることで、ある程度は鋤込むことが出来たが、わずか30㎡に1時間以上かかった。

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ここは7月から8月にかけて、秋冬用の人参を蒔く予定なので、それまでに茎が分解するように時々クワで耕すことにする。緑肥の利用も今後面積が拡大したらそれなりの道具が必要。ハンマーナイフと大きめの耕耘機、どうするかな。

あるいは無理に鋤込まずに、根元から刈り取って敷きわらとして使い、半年掛けて分解させるのもいいかも知れない。

今日は暴れ馬を押さえ込むのに疲れてしまったが、その後キュウリのネット立てと定植を9株だけ何とか。

今年は一代交配種のグッドラックと、固定種の夏節成り胡瓜の2種類で先発する。後発でまた何か別のものも。

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お米の様子

畑の方は、かぼちゃやズッキーニの種まきをしたり、里芋を植え付けたりとボチボチと。。

エンドウ豆ももうすぐ採れそうだし、小松菜やべか菜も食べ頃サイズに育った。端境期は完全に脱出!

 

今日は、一週間ぶりに田んぼまでトラ吉を走らせ、お米の様子を見てきた。先週の土曜日とほぼ同じ夕方5時の撮影。

苗床の水は先週よりぐっと多く管理されている。

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先週も緑色の芽が出ていたもち米の様子は・・・ 目測で3cmから5cm位の芽がびっしり

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うるち米の一番奥、先週白い芽が少し覗いていたあたりは・・・緑色の芽が多数。1〜2cmくらい

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全体を見ても、ほとんどのトレイでしっかりと発芽し順調に育っている。うまく管理されていて有り難い。。。

 

下の方の田んぼではレンゲの花が終わりかけており、まだごく一部だが種が出来ているところも。

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種がしっかり出来てから粗起こしをすると、また来年もレンゲが勝手に生えてくれるそう。

粗起こしの予定日までまだ3週間もあるので、十分間に合う。こちらも順調。

大玉トマトの定植

五月になった途端に、いきなり暑い日。

しかし、大玉トマトの苗が大きくなりすぎるので、今日は一日がかりで定植作業。

まずは雨よけ用の支柱立てから。トマトが2列植えられる大きめの雨よけなので、一人で立てるのは結構大変。午前10時から午後3時までかかって何とか完成。

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しかし、一人でゆっくりと慎重に立てると、きれいに真っ直ぐに立てられた。

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その中に60cm間隔で支柱を立て、いよいよ大玉トマトの定植。温床で育てた苗は40cmくらいに大きくなった。

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いつも通りに、コンパニオンプランツのニラと共に寝かせ植え。10cm程を残して茎も土に埋めてしまう。

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無事夕方までに13本の定植が完了。

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ROSEトマトはアメリカの固定種なので、小田原の気候でどれだけ育ってくれるかわからない。甘いかどうかもわからない。念のために定番の桃太郎トマトも買って植える予定だが。。 しかし、どんなものが出来るか7月が楽しみ!

ミニトマトの定植など

ミニトマトの自家苗が大きくなりすぎて温床ビニールトンネルの天井につかえてしまったため、定植を急いだ。

冬場まで九条ネギを作っていた場所を片付けて牛糞堆肥を溝施肥した後、例年通り寝かせ植えでミニトマトを定植していった。全体の 2/3程は埋めてしまう。埋まった茎の部分からはまた多数の根が出るらしい。根元にはコンパニオンプランツとしてニラを一緒に植えた。(4/27日)

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赤、橙、緑、黒の4種のミニトマトの自家苗と、黄色の購入苗の合計5種類、計31本も植えてしまった。余裕のため多めに種を蒔いて、すると予想以上に発芽率が良くて皆育ってしまい、アレアレと言う間に31本も。。

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大玉トマトの苗はまだ温床の中で、これが天井に届く前に、とりあえず雨よけ用の支柱を組み立てた。

2つある内の小さい方のみ。(4/28日)大きい方はまた雨が通り過ぎてから。

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とかなんとかやっている内に、4月の畑労働時間は初めて100時間を越え、今日までで112時間。会社時代に比べればまだ半分程度だが、まあ頑張ってる。好きだから仕方がないか。

 

4月も終わりになり、色々な野菜が収穫期を迎えそう。

スナックエンドウはすでに最盛期。

早生の玉ねぎ:まだ小さいがあと1週間ほどか。苗作りに失敗し、数が少ないのが問題。

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そら豆:もう一歩くらいの大きさになってきた。豆が下に垂れ下がれば収穫期、ということでそろそろ。

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今年のそら豆は、何故かアブラムシのつき方が少ない。去年の1/10以下のイメージ。ひょっとするとこの子達のおかげかな。。。(天敵;テントウ虫の幼虫)

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じゃが芋の土寄せなど

今日は一日じゃが芋の土寄せ。

発酵鶏糞を少し撒いてから、クワで一回目の土寄せ。まだ芽が小さいので土寄せの量は少しだけ。どちらかというと草取りがメイン。

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3列のうち右の1列は主力のレッドムーン。中央の列はタワラマゼラン、ノーザンルビー、インカのひとみの3種類。左の列はドラゴンレッドと十勝こがね。今年はレッドムーンの発芽が遅く、まだ芽が出ていないところも1割くらいある。

1週間から10日後にはぐっと大きくなっているはずなので、メインとなる2回目の土寄せをする。

今年は遅霜の害も軽微だったので、このまま順調に行けば6月10日過ぎから芋掘り会ができそう。梅雨入りが遅いといいが。。

 

今朝、お米が発芽し始めたとの連絡をもらったので、土寄せが終わった後、田んぼへ見に行ってきた。

苗床の水は朝に入れて午後は減らすらしく、午後4時半頃にはかなり少なかった。

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左から3番目の長いトンネルの手前端が一番良く芽が出ていた。ここはもち米だったかな?緑色の芽が多数出ている。

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左から2番目のトンネルの奥は、よく見ないとわからない程度でまだ白くて小さい。

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全体的にはまだ発芽していないトレイも多数有り、まだまだ出始めの段階のよう。

大ベテランが毎日水の管理をして下さっているが、微妙な水位の管理は難しそう。ただただ感謝!

葉物の植え付け、ネット掛け

暖かくなって葉物が育つ季節になり、同時にモンシロチョウの姿も増えてきた。

冬の間ネットをべた掛けして霜と鳥から守ってきたキャベツ金系201号。ネットを外して左側に鶏糞堆肥約3kgを撒いた。

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土寄せして畝を整備し、モグラの害で枯れた部分にセルトレイで育てた時なし甘藍の苗約20本を補植。周辺を耕耘機できれいにして、ネット用の支柱を立て、やっと畑らしくなった。

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サンサンネットを掛けて、上から同じ支柱で押さえて固定し、長さ約25mのトンネルが完成。うまく行けば6月に収穫できるが、梅雨時は多湿のため病気が多発するので、3割も採れれば良いかと期待しすぎない様にする。一応しっかり畝をたてて、水が溜まらないようにした。

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次は玉レタスの定植。やはり梅雨時に腐りやすいのでマルチで育てたいが、新たにマルチを張る場所がとれない。。畑をうろうろしていてふと思い当たったのが、モグラの害で玉ねぎが枯れた所が空いている!

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早速、約20株を空いたところに植えてしまった。

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問題は、玉ねぎにはもう肥料をやってはいけないし、レタスにはやりたい。さあどうするか??

玉ねぎに気付かれない程度に、レタスの周りにそっと肥料をやろう・・

 

小松菜、東京べか菜などは葉にナノクロムシらしき小さな穴が開き始めた。これはネットを急がなくては。

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縦にすじ蒔きしてあるのが、右端が小松菜、中央が東京べか菜。左手前に固まっているのはレタスのロログリーンとその向こうに(見えにくいが)赤色のロロロッサ。この2種は移植予定だが、ついでにまとめて支柱を立ててネット掛け。ここは長さ8mだけ。

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5月の中頃から葉物などの収穫できるものが増えてくる。それまではひたすら耕して、種を蒔いて、ネットや草取りなどの世話をして。。。 あともうひと頑張りで本格的に春が来る。

九条ネギの植え替え

4月になって葱坊主が出来てしまった九条太ネギ。また秋から収穫出来るように、別の場所に移植しておこう。

今年の場所は、去年緑肥のソルゴーを育てて鋤き込んだあと、冬のほうれん草が育たなかった場所。

ネギなら養分が少なめでも何とかなるかと、クワで耕したあと残り物の九条太ネギを移植した。

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長さ11mに4列で1000本ちょっと。三角ホーで浅い溝を掘り、葱坊主を取った九条太ネギを約4cm間隔で植え付け。

溝が浅かったのでほとんど寝てしまった。もし自力で起き上がってくれなければ、またいつか植え直しすればいいか。

 

去年の12月から今年1月の最盛期の頃、強風が吹くたびにネギの葉が途中で折れてしまった。

この教訓から今年は少しでも風が当たらないところをと考えて、東側に住宅の塀があるこの場所を選んだ。

雨が降ったり止んだりの中、午前中2列、午後2列で所要時間は計5.5時間。

これだけのネギを引っこ抜いて運んでくるのに、トラ吉が大いに役立った。

軽トラ野郎 稲の種まき

ついについに、ねもり農園にも軽トラのトラ吉くんが実戦配備。もちろん中古で6才半。

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これでぐっと農家に近づいた気分・・・チガウカ

今日はあしがら農の会・欠ノ上田んぼの種まきの日。早速泥だらけになりながら走り回ってくれた。

作業小屋では、まず苗床に使う培養土とクン炭をミックス

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これを288穴セルトレーに半分程度充填

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セルトレーに播種器を被せて種籾を蒔く。種籾は海水選別の後、14℃以下の川水に約1ヶ月漬けてあったもの。

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1穴あたり種籾3個を目標に蒔くが、多いところ、少ないところが出来るので、人海戦術で修正する

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最後に上から土を被せて出来上がり。約15人で3時間ほどかかって250枚の播種が終了。

これを軽トラに乗せて散水し、田んぼに運ぶ。1回で運べるのは最大17枚x7段=119枚ほど。

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先日代かきした苗床にトレーを並べて高さが揃うように置き、保温のため穴あきビニールで覆う。

ロープの両側にトレーをきちんと並べ、板で上からおさえて高さを揃え、かつ土とトレーを密着させるのがポイント。

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これで今日の作業は終了。

発芽してある程度伸びるまで、トレーが水没しない程度ぎりぎりに水位調節するという難しい仕事が始まる。

これだけの面積でトレーの高さを全てそろえるのは困難なため、水位を上げたり下げたりして、平均的にどのトレーも空気に触れ、かつ水に十分湿った状態にコントロールするらしい。

まだ田んぼの作業は始まったばかりだが、米作りは多くの経験と知恵によって支えられていることを実感した。これからの生長を楽しみにトラ吉で観察に通いたいと思う。

田んぼの準備(2)苗代

あしがら農の会 欠ノ上田んぼで、今日は苗代の代かきを5人で行った。

4/5日に粗起こしをした2枚の棚田。昨日から水を入れておいてもらって、さあ代かき。

と思って行ったら、水がちょろちょろしか出ていなくて、まだ田んぼは乾いている。

まずは皆で水路の泥あげと水漏れ対策。30分ほどで水がどっと流れ込むようになり、いよいよ代かき開始。

泥を機械でかき混ぜていく。

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小型のトラクターのためゆっくりゆっくり進め、約1時間かけて1枚完了。見た目がぐっと田んぼらしくなった。

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あと1枚あるが作業できるのは1台(1人)なので、お任せして下の田んぼの整備へ。

まだ粗起こしもしていないので、レンゲが一面に咲いてミツバチが飛び交っている。レンゲに種が出来るまで置いてから粗起こしをやると、また来年も自然に生えてくるらしい。大切な天然窒素源なので、大切にしたい。

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畦に沿って溝を掘ると、次々とモグラ(?)の穴が・・・

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このままでは水が漏れてしまうので、小石を詰めて応急修理。代かきをやれば塞がるだろうとのこと。

10ヶ所以上の穴の対策をしているうちに昼になった。

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上の1枚目の田んぼから、白いパイプのところで水が落ちてきて、徐々に奥へと広がっていく。それを追いながら代かき。

少し残った部分は代表者1人にお任せして、今日の自分の作業は終了。

上の田んぼは水温を上げるための池として使い、下の田んぼでこれから稲の苗を育てる。

さあ、いよいよ次は種まき!

トマト、ピーマンの鉢上げ

種から電熱温床で育ててきたトマト、ミニトマト、ピーマンが大きくなったので、9cmポットに鉢上げを行った。

大玉トマトは固定種のROSEトマト(3/15播種)。ミニトマトはカラフルに4種類(3/14播種)。

ピーマンは固定種のさきがけ(魁、3/15播種)をメインに、一代交配種あきのピーマンを少数育てている。

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左の3列が魁ピーマン、その次2列がROSEトマトで、支柱右の葉が大きいのはミニトマトたち。

右端奥にはあきのピーマンが数株。  ゴールデンウイーク頃に畑に定植予定だが、ミニトマトなどは大きくなりすぎてビニール天井につかえそう。早めに畑を準備しなくては。これでも去年より播種日を遅らせたが、もっと遅くした方が良さそうだ。

 

同じ頃(3/18)播種した真黒(しんくろ)茄子はトマトより成長が遅くまだ30穴セルトレイのまま(次の写真左下)。キャベツ、レタスも未だ小さく(右側奥と手前)、キュウリとROSEトマト第2弾は播種したばかり(左上)。

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あと数日で茄子も鉢上だろう。こちらは、来年はもう少し早めに播種した方が良い。タイミングが結構難しい。

 

さて、鉢上げしている横では、3株しかないラッパ水仙がパンパカパーンと咲き、

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数年前に植えて放ったらかしのチューリップがけなげにも咲いている。

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麦わら帽子の上では、ミツバチが一匹ブンブン言っている。

小田原市と南足柄市で有機農業をしています